--- title: ポートとプロトコル content_type: reference weight: 40 --- パブリッククラウドにおける仮想ネットワークや、物理ネットワークファイアウォールを持つオンプレミスのデータセンターのような、ネットワークの境界が厳格な環境でKubernetesを実行する場合、Kubernetesのコンポーネントが使用するポートやプロトコルを認識しておくと便利です。 ## コントロールプレーン {#control-plane} | プロトコル | 通信の向き | ポート範囲 | 目的 | 使用者 | |------------|------------|-------------|-------------------------|---------------------------| | TCP | Inbound | 6443 | Kubernetes API server | 全て | | TCP | Inbound | 2379-2380 | etcd server client API | kube-apiserver, etcd | | TCP | Inbound | 10250 | Kubelet API | 自身, コントロールプレーン | | TCP | Inbound | 10259 | kube-scheduler | 自身 | | TCP | Inbound | 10257 | kube-controller-manager | 自身 | etcdポートはコントロールプレーンノードに含まれていますが、独自のetcdクラスターを外部またはカスタムポートでホストすることもできます。 ## ワーカーノード {#node} | プロトコル | 通信の向き | ポート範囲 | 目的 | 使用者 | |------------|------------|-------------|-----------------------|-------------------------| | TCP | Inbound | 10250 | Kubelet API | 自身, コントロールプレーン | | TCP | Inbound | 30000-32767 | NodePort Services† | 全て | † [NodePort Services](/ja/docs/concepts/services-networking/service/)のデフォルトのポート範囲。 すべてのデフォルトのポート番号が書き換え可能です。 カスタムポートを使用する場合、ここに記載されているデフォルトではなく、それらのポートを開く必要があります。 よくある例としては、API Serverのポートを443に変更することがあります。 または、デフォルトポートをそのままにし、API Serverを443でリッスンしているロードバランサーの後ろに置き、APIサーバのデフォルトポートにリクエストをルーティングする方法もあります。