--- title: StatefulSetの削除 content_template: templates/task weight: 60 --- {{% capture overview %}} このタスクでは、StatefulSetを削除する方法を説明します。 {{% /capture %}} {{% capture prerequisites %}} * このタスクは、クラスター上で、StatefulSetで表現されるアプリケーションが実行されていることを前提としています。 {{% /capture %}} {{% capture steps %}} ## StatefulSetの削除 Kubernetesで他のリソースを削除するのと同じ方法でStatefulSetを削除することができます。つまり、`kubectl delete`コマンドを使い、StatefulSetをファイルまたは名前で指定します。 ```shell kubectl delete -f ``` ```shell kubectl delete statefulsets ``` StatefulSet自体が削除された後で、関連するヘッドレスサービスを個別に削除する必要があるかもしれません。 ```shell kubectl delete service ``` kubectlを使ってStatefulSetを削除すると0にスケールダウンされ、すべてのPodが削除されます。PodではなくStatefulSetだけを削除したい場合は、`--cascade=false`を使用してください。 ```shell kubectl delete -f --cascade=false ``` `--cascade=false`を`kubectl delete`に渡すことで、StatefulSetオブジェクト自身が削除された後でも、StatefulSetによって管理されていたPodは残ります。Podに`app=myapp`というラベルが付いている場合は、次のようにして削除できます: ```shell kubectl delete pods -l app=myapp ``` ### 永続ボリューム StatefulSet内のPodを削除しても、関連付けられているボリュームは削除されません。これは、削除する前にボリュームからデータをコピーする機会があることを保証するためです。Podが[終了状態](/ja/docs/concepts/workloads/pods/pod/#termination-of-pods)になった後にPVCを削除すると、ストレージクラスと再利用ポリシーによっては、背後にある永続ボリュームの削除がトリガーされることがあります。決してクレーム削除後にボリュームにアクセスできると想定しないでください。 {{< note >}} データを損失する可能性があるため、PVCを削除するときは注意してください。 {{< /note >}} ### StatefulSetの完全削除 関連付けられたPodを含むStatefulSet内のすべてのものを単純に削除するには、次のような一連のコマンドを実行します: ```shell grace=$(kubectl get pods --template '{{.spec.terminationGracePeriodSeconds}}') kubectl delete statefulset -l app=myapp sleep $grace kubectl delete pvc -l app=myapp ``` 上の例では、Podは`app=myapp`というラベルを持っています。必要に応じてご利用のラベルに置き換えてください。 ### StatefulSet Podの強制削除 StatefulSet内の一部のPodが長期間`Terminating`または`Unknown`状態のままになっていることが判明した場合は、手動でapiserverからPodを強制的に削除する必要があります。これは潜在的に危険な作業です。詳細は[StatefulSet Podの強制削除](/ja/docs/tasks/run-application/force-delete-stateful-set-pod/)を参照してください。 {{% /capture %}} {{% capture whatsnext %}} [StatefulSet Podの強制削除](/ja/docs/tasks/run-application/force-delete-stateful-set-pod/)の詳細 {{% /capture %}}