--- title: ファイナライザー id: finalizer date: 2021-07-07 full_link: /ja/docs/concepts/overview/working-with-objects/finalizers/ short_description: > 削除対象としてマークされたオブジェクトを完全に削除する前に、特定の条件が満たされるまでKubernetesを待機させるための名前空間付きのキーです。 aka: tags: - fundamental - operation --- ファイナライザーは、削除対象としてマークされたリソースを完全に削除する前に、特定の条件が満たされるまでKubernetesを待機させるための名前空間付きのキーです。 ファイナライザーは、削除されたオブジェクトが所有していたリソースをクリーンアップするように{{}}に警告します。 Kubernetesにファイナライザーが指定されたオブジェクトを削除するように指示すると、Kubernetes APIはそのオブジェクトに`.metadata.deletionTimestamp`を追加し削除対象としてマークして、ステータスコード`202`(HTTP "Accepted")を返します。 コントロールプレーンやその他のコンポーネントがファイナライザーによって定義されたアクションを実行している間、対象のオブジェクトは終了中の状態のまま残っています。 それらのアクションが完了したら、そのコントローラーは関係しているファイナライザーを対象のオブジェクトから削除します。 `metadata.finalizers`フィールドが空になったら、Kubernetesは削除が完了したと判断しオブジェクトを削除します。 ファイナライザーはリソースの{{}}を管理するために使うことができます。 例えば、コントローラーが対象のリソースを削除する前に関連するリソースやインフラをクリーンアップするためにファイナライザーを定義することができます。