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Kubernetes Prow Robot 2020-12-10 06:46:13 -08:00 committed by GitHub
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GPG Key ID: 4AEE18F83AFDEB23
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@ -12,14 +12,16 @@ weight: 30
## サポートされるバージョン {#supported-versions}
Kubernetesのバージョンは**x.y.z**の形式で表現され、**x**はメジャーバージョン、**y**はマイナーバージョン、**z**はパッチバージョンを指します。これは[セマンティック バージョニング](http://semver.org/)に従っています。詳細は、[Kubernetesのリリースバージョニング](https://github.com/kubernetes/community/blob/master/contributors/design-proposals/release/versioning.md#kubernetes-release-versioning)を参照してください。
Kubernetesのバージョンは**x.y.z**の形式で表現され、**x**はメジャーバージョン、**y**はマイナーバージョン、**z**はパッチバージョンを指します。これは[セマンティック バージョニング](https://semver.org/)に従っています。詳細は、[Kubernetesのリリースバージョニング](https://github.com/kubernetes/community/blob/master/contributors/design-proposals/release/versioning.md#kubernetes-release-versioning)を参照してください。
Kubernetesプロジェクトでは、最新の3つのマイナーリリースについてリリースブランチを管理しています。
Kubernetesプロジェクトでは、最新の3つのマイナーリリースについてリリースブランチを管理しています ({{< skew latestVersion >}}, {{< skew prevMinorVersion >}}, {{< skew oldestMinorVersion >}})。
セキュリティフィックスを含む適用可能な修正は、重大度や実行可能性によってはこれら3つのリリースブランチにバックポートされることもあります。パッチリリースは、これらのブランチから [定期的に](https://git.k8s.io/sig-release/releases/patch-releases.md#cadence) 切り出され、必要に応じて追加の緊急リリースも行われます。
[リリースマネージャー](https://git.k8s.io/sig-release/release-managers.md)グループがこれを決定しています。
セキュリティフィックスを含む適用可能な修正は、重大度や実行可能性によってはこれら3つのリリースブランチにバックポートされることもあります。パッチリリースは、定期的または必要に応じてこれらのブランチから分岐されます。[パッチリリースチーム](https://github.com/kubernetes/sig-release/blob/master/release-engineering/role-handbooks/patch-release-team.md#release-timing)がこれを決定しています。パッチリリースチームは[リリースマネージャー](https://github.com/kubernetes/sig-release/blob/master/release-managers.md)の一部です。
詳細は、[Kubernetesパッチリリース](https://github.com/kubernetes/sig-release/blob/master/releases/patch-releases.md)ページを参照してください。
マイナーリリースは約3ヶ月ごとに行われるため、マイナーリリースのブランチはそれぞれ約9ヶ月保守されます。
## サポートされるバージョンの差異
@ -29,8 +31,8 @@ Kubernetesプロジェクトでは、最新の3つのマイナーリリースに
例:
* 最新の`kube-apiserver`が**1.13**であるとします
* ほかの`kube-apiserver`インスタンスは**1.13**および**1.12**がサポートされます
* 最新の`kube-apiserver`が**{{< skew latestVersion >}}**であるとします
* ほかの`kube-apiserver`インスタンスは**{{< skew latestVersion >}}**および**{{< skew prevMinorVersion >}}**がサポートされます
### kubelet
@ -38,8 +40,8 @@ Kubernetesプロジェクトでは、最新の3つのマイナーリリースに
例:
* `kube-apiserver`が**1.13**であるとします
* `kubelet`は**1.13**、**1.12**および**1.11**がサポートされます
* `kube-apiserver`が**{{< skew latestVersion >}}**であるとします
* `kubelet`は**{{< skew latestVersion >}}**、**{{< skew prevMinorVersion >}}**および**{{< skew oldestMinorVersion >}}**がサポートされます
{{< note >}}
HAクラスター内の`kube-apiserver`間にバージョンの差異がある場合、有効な`kubelet`のバージョンは少なくなります。
@ -47,8 +49,8 @@ HAクラスター内の`kube-apiserver`間にバージョンの差異がある
例:
* `kube-apiserver`インスタンスが**1.13**および**1.12**であるとします
* `kubelet`は**1.12**および**1.11**がサポートされます(**1.13**はバージョン**1.12**の`kube-apiserver`よりも新しくなるためサポートされません)
* `kube-apiserver`インスタンスが**{{< skew latestVersion >}}**および**1.12**であるとします
* `kubelet`は**{{< skew prevMinorVersion >}}**および**{{< skew oldestMinorVersion >}}**がサポートされます(**{{< skew latestVersion >}}**はバージョン**{{< skew prevMinorVersion >}}**の`kube-apiserver`よりも新しくなるためサポートされません)
### kube-controller-manager、kube-scheduler、およびcloud-controller-manager
@ -56,8 +58,8 @@ HAクラスター内の`kube-apiserver`間にバージョンの差異がある
例:
* `kube-apiserver`が**1.13**であるとします
* `kube-controller-manager`、`kube-scheduler`および`cloud-controller-manager`は**1.13**および**1.12**がサポートされます
* `kube-apiserver`が**{{< skew latestVersion >}}**であるとします
* `kube-controller-manager`、`kube-scheduler`および`cloud-controller-manager`は**{{< skew latestVersion >}}**および**{{< skew prevMinorVersion >}}**がサポートされます
{{< note >}}
HAクラスター内の`kube-apiserver`間にバージョンの差異があり、これらのコンポーネントがクラスター内のいずれかの`kube-apiserver`と通信する場合(たとえばロードバランサーを経由して)、コンポーネントの有効なバージョンは少なくなります。
@ -65,8 +67,8 @@ HAクラスター内の`kube-apiserver`間にバージョンの差異があり
例:
* `kube-apiserver`インスタンスが**1.13**および**1.12**であるとします
* いずれかの`kube-apiserver`インスタンスへ配信するロードバランサーと通信する`kube-controller-manager`、`kube-scheduler`および`cloud-controller-manager`は**1.12**がサポートされます(**1.13**はバージョン**1.12**の`kube-apiserver`よりも新しくなるためサポートされません)
* `kube-apiserver`インスタンスが**{{< skew latestVersion >}}**および**{{< skew prevMinorVersion >}}**であるとします
* いずれかの`kube-apiserver`インスタンスへ配信するロードバランサーと通信する`kube-controller-manager`、`kube-scheduler`および`cloud-controller-manager`は**{{< skew prevMinorVersion >}}**がサポートされます(**{{< skew latestVersion >}}**はバージョン**{{< skew prevMinorVersion >}}**の`kube-apiserver`よりも新しくなるためサポートされません)
### kubectl
@ -74,8 +76,8 @@ HAクラスター内の`kube-apiserver`間にバージョンの差異があり
例:
* `kube-apiserver`が**1.13**であるとします
* `kubectl`は**1.14**、**1.13**および**1.12**がサポートされます
* `kube-apiserver`が**{{< skew latestVersion >}}**であるとします
* `kubectl`は**{{< skew nextMinorVersion >}}**、**{{< skew latestVersion >}}**および**{{< skew prevMinorVersion >}}**がサポートされます
{{< note >}}
HAクラスター内の`kube-apiserver`間にバージョンの差異がある場合、有効な`kubectl`バージョンは少なくなります。
@ -83,26 +85,26 @@ HAクラスター内の`kube-apiserver`間にバージョンの差異がある
例:
* `kube-apiserver`インスタンスが**1.13**および**1.12**であるとします
* `kubectl`は**1.13**および**1.12**がサポートされます(ほかのバージョンでは、ある`kube-apiserver`コンポーネントからマイナーバージョンが2つ以上離れる可能性があります)
* `kube-apiserver`インスタンスが**{{< skew latestVersion >}}**および**{{< skew prevMinorVersion >}}**であるとします
* `kubectl`は**{{< skew latestVersion >}}**および**{{< skew prevMinorVersion >}}**がサポートされます(ほかのバージョンでは、ある`kube-apiserver`コンポーネントからマイナーバージョンが2つ以上離れる可能性があります)
## サポートされるコンポーネントのアップグレード順序
コンポーネント間でサポートされるバージョンの差異は、コンポーネントをアップグレードする順序に影響されます。このセクションでは、既存のクラスターをバージョン**1.n**から**1.(n+1)** へ移行するために、コンポーネントをアップグレードする順序を説明します。
コンポーネント間でサポートされるバージョンの差異は、コンポーネントをアップグレードする順序に影響されます。このセクションでは、既存のクラスターをバージョン**{{< skew prevMinorVersion >}}**から**{{< skew latestVersion >}}** へ移行するために、コンポーネントをアップグレードする順序を説明します。
### kube-apiserver
前提条件:
* シングルインスタンスのクラスターにおいて、既存の`kube-apiserver`インスタンスは**1.n**とします
* HAクラスターにおいて、既存の`kube-apiserver`は**1.n**または**1.(n+1)** とします(最新と最古の間で、最大で1つのマイナーバージョンの差異となります)
* サーバーと通信する`kube-controller-manager`、`kube-scheduler`および`cloud-controller-manager`はバージョン**1.n**とします(必ず既存のAPIサーバーのバージョンよりも新しいものでなく、かつ新しいAPIサーバーのバージョンの1つ以内のマイナーバージョンとなります)
* すべてのノードの`kubelet`インスタンスはバージョン**1.n**または**1.(n-1)** とします(必ず既存のAPIサーバーよりも新しいバージョンでなく、かつ新しいAPIサーバーのバージョンの2つ以内のマイナーバージョンとなります)
* シングルインスタンスのクラスターにおいて、既存の`kube-apiserver`インスタンスは**{{< skew prevMinorVersion >}}**とします
* HAクラスターにおいて、既存の`kube-apiserver`は**{{< skew prevMinorVersion >}}**または**{{< skew latestVersion >}}** とします(最新と最古の間で、最大で1つのマイナーバージョンの差異となります)
* サーバーと通信する`kube-controller-manager`、`kube-scheduler`および`cloud-controller-manager`はバージョン**{{< skew prevMinorVersion >}}**とします(必ず既存のAPIサーバーのバージョンよりも新しいものでなく、かつ新しいAPIサーバーのバージョンの1つ以内のマイナーバージョンとなります)
* すべてのノードの`kubelet`インスタンスはバージョン**{{< skew prevMinorVersion >}}**または**{{< skew oldestMinorVersion >}}** とします(必ず既存のAPIサーバーよりも新しいバージョンでなく、かつ新しいAPIサーバーのバージョンの2つ以内のマイナーバージョンとなります)
* 登録されたAdmission webhookは、新しい`kube-apiserver`インスタンスが送信するこれらのデータを扱うことができます:
* `ValidatingWebhookConfiguration`および`MutatingWebhookConfiguration`オブジェクトは、**1.(n+1)** で追加されたRESTリソースの新しいバージョンを含んで更新されます(または、v1.15から利用可能な[`matchPolicy: Equivalent`オプション](/docs/reference/access-authn-authz/extensible-admission-controllers/#matching-requests-matchpolicy)を使用してください)
* Webhookは送信されたRESTリソースの新しいバージョン、および**1.(n+1)** のバージョンで追加された新しいフィールドを扱うことができます
* `ValidatingWebhookConfiguration`および`MutatingWebhookConfiguration`オブジェクトは、**{{< skew latestVersion >}}** で追加されたRESTリソースの新しいバージョンを含んで更新されます(または、v1.15から利用可能な[`matchPolicy: Equivalent`オプション](/docs/reference/access-authn-authz/extensible-admission-controllers/#matching-requests-matchpolicy)を使用してください)
* Webhookは送信されたRESTリソースの新しいバージョン、および**{{< skew latestVersion >}}** のバージョンで追加された新しいフィールドを扱うことができます
`kube-apiserver`を**1.(n+1)** にアップグレードしてください。
`kube-apiserver`を**{{< skew latestVersion >}}** にアップグレードしてください。
{{< note >}}
[非推奨API](/docs/reference/using-api/deprecation-policy/)および[APIの変更ガイドライン](https://github.com/kubernetes/community/blob/master/contributors/devel/sig-architecture/api_changes.md)のプロジェクトポリシーにおいては、シングルインスタンスの場合でも`kube-apiserver`のアップグレードの際にマイナーバージョンをスキップしてはなりません。
@ -112,17 +114,17 @@ HAクラスター内の`kube-apiserver`間にバージョンの差異がある
前提条件:
* これらのコンポーネントと通信する`kube-apiserver`インスタンスが**1.(n+1)** であること(これらのコントロールプレーンコンポーネントが、クラスター内の`kube-apiserver`インスタンスと通信できるHAクラスターでは、これらのコンポーネントをアップグレードする前にすべての`kube-apiserver`インスタンスをアップグレードしなければなりません)
* これらのコンポーネントと通信する`kube-apiserver`インスタンスが**{{< skew latestVersion >}}** であること(これらのコントロールプレーンコンポーネントが、クラスター内の`kube-apiserver`インスタンスと通信できるHAクラスターでは、これらのコンポーネントをアップグレードする前にすべての`kube-apiserver`インスタンスをアップグレードしなければなりません)
`kube-controller-manager`、`kube-scheduler`および`cloud-controller-manager`を**1.(n+1)** にアップグレードしてください。
`kube-controller-manager`、`kube-scheduler`および`cloud-controller-manager`を**{{< skew latestVersion >}}** にアップグレードしてください。
### kubelet
前提条件:
* `kubelet`と通信する`kube-apiserver`が**1.(n+1)** であること
* `kubelet`と通信する`kube-apiserver`が**{{< skew latestVersion >}}** であること
必要に応じて、`kubelet`インスタンスを**1.(n+1)** にアップグレードしてください(**1.n**や**1.(n-1)** のままにすることもできます)。
必要に応じて、`kubelet`インスタンスを**{{< skew latestVersion >}}** にアップグレードしてください(**{{< skew prevMinorVersion >}}**や**{{< skew oldestMinorVersion >}}** のままにすることもできます)。
{{< warning >}}
`kube-apiserver`と2つのマイナーバージョンの`kubelet`インスタンスを使用してクラスターを実行させることは推奨されません:
@ -130,3 +132,18 @@ HAクラスター内の`kube-apiserver`間にバージョンの差異がある
* コントロールプレーンをアップグレードする前に、インスタンスを`kube-apiserver`の1つのマイナーバージョン内にアップグレードさせる必要があります
* メンテナンスされている3つのマイナーリリースよりも古いバージョンの`kubelet`を実行する可能性が高まります
{{</ warning >}}
### kube-proxy
* `kube-proxy`のマイナーバージョンはノード上の`kubelet`と同じマイナーバージョンでなければなりません
* `kube-proxy`は`kube-apiserver`よりも新しいものであってはなりません
* `kube-proxy`のマイナーバージョンは`kube-apiserver`のマイナーバージョンよりも2つ以上古いものでなければなりません
例:
`kube-proxy`のバージョンが**{{< skew oldestMinorVersion >}}**の場合:
* `kubelet`のバージョンは**{{< skew oldestMinorVersion >}}**でなければなりません
* `kube-apiserver`のバージョンは**{{< skew oldestMinorVersion >}}**と**{{< skew latestVersion >}}**の間でなければなりません