diff --git a/content/ja/case-studies/appdirect/index.html b/content/ja/case-studies/appdirect/index.html
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title: AppDirect ケーススタディ
-
linkTitle: AppDirect
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quote: >
私たちはたくさんの人からの関心を得るためにさまざまな戦略を試みています。Kubernetesとクラウドネイティブ技術は、いまやデファクトのエコシステムとみなされています。
+
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+title_prefix: "ケーススタディ:"
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+ AppDirect:AppDirectはいかにしてKubernetessを活用し、エンジニアリングスタッフが10倍になるほどの成長を後押ししたのか
+case_study_details:
+ - 企業名: AppDirect
+ - 所在地: カリフォルニア州サンフランシスコ
+ - 業界: ソフトウェア
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ケーススタディ:
AppDirect:AppDirectはいかにしてKubernetessを活用し、エンジニアリングスタッフが10倍になるほどの成長を後押ししたのか
+
課題
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+
AppDirect はクラウドベースの製品やサービス向けにエンドツーエンドのeコマースプラットフォームを提供しています。2014年、ソフトウェア開発ディレクターであるPierre-Alexandre LacerteがAppDirectで働き始めた時、同社は「Tomcatベースのインフラにモノリシックなアプリケーションをデプロイしていて、リリースプロセス全体が必要以上に複雑になっていました」と彼は振り返ります。「たくさんのマニュアルステップがありました。1人のエンジニアがある機能を構築し、それから別のチームがその変更を取り込むといった具合です。そのため、提供までのパイプラインにボトルネックがあったのです。」これと同時に、エンジニアリングチームが大きくなっていき、その成長を後押しし加速する上でも、より良いインフラが必要であることに同社は気づいたのです。
-
+ソリューション
-企業名 AppDirect 所在地 カリフォルニア州サンフランシスコ 業界 ソフトウェア
-
+Lacerteは言います。「私のアイデアは、チームがサービスをもっと高速にデプロイできる環境を作ろうぜ、というものです。そうすれば彼らも『そうだね、モノリスはもう建てたくないしサービスを構築したいよ』と言うでしょう。」彼らは、2016年初めKubernetes の採用を決定するにあたり、他のいくつかの技術を調査・検討し、プロトタイプを作りました。 Lacerteのチームはこのプラットフォームへの監視のためにPrometheus モニタリングツールを統合しました。この次にあるのはトレーシングです。今やAppDirectは本番環境で50以上のマイクロサービス、15のKubernetesクラスターをAWS 上や世界中のオンプレミス環境で展開しています。
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課題
AppDirect はクラウドベースの製品やサービス向けにエンドツーエンドのeコマースプラットフォームを提供しています。2014年、ソフトウェア開発ディレクターであるPierre-Alexandre LacerteがAppDirectで働き始めた時、同社は「Tomcatベースのインフラにモノリシックなアプリケーションをデプロイしていて、リリースプロセス全体が必要以上に複雑になっていました」と彼は振り返ります。「たくさんのマニュアルステップがありました。1人のエンジニアがある機能を構築し、それから別のチームがその変更を取り込むといった具合です。
-そのため、提供までのパイプラインにボトルネックがあったのです。」
-これと同時に、エンジニアリングチームが大きくなっていき、その成長を後押しし加速する上でも、より良いインフラが必要であることに同社は気づいたのです。
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ソリューション
Lacerteは言います。「私のアイデアは、チームがサービスをもっと高速にデプロイできる環境を作ろうぜ、というものです。そうすれば彼らも『そうだね、モノリスはもう建てたくないしサービスを構築したいよ』と言うでしょう。」
-彼らは、2016年初め
Kubernetes の採用を決定するにあたり、他のいくつかの技術を調査・検討し、プロトタイプを作りました。 Lacerteのチームはこのプラットフォームへの監視のために
Prometheus
-モニタリングツールを統合しました。この次にあるのはトレーシングです。今やAppDirectは本番環境で50以上のマイクロサービス、15のKubernetesクラスターを
AWS 上や世界中のオンプレミス環境で展開しています。
インパクト
Kubernetesプラットフォームは、エンジニアリングチームのここ数年の10倍成長を後押ししてきました。
-彼らが継続的に機能追加しているという事実と相まって「この新たなインフラがなければ、我々は大幅なスローダウンを強いられていたと思います」と、Lacerte氏は述べています。Kubernetesとサービス化へ移行していくことは、SCPコマンドを用いた、カスタムメイドで不安定なシェルスクリプトへの依存性を弱め、非常に高速になったことを意味していました。
-新しいバージョンをデプロイする時間は4時間から数分間に短縮されました。
-こういったことに加え同社は、開発者たちが自らのサービスとして仕立て上げるよう、数多くの努力をしてきました。「新しいサービスを始めるのに
Jira のチケットや他のチームとのミーティングはもはや必要ないのです」とLacerte氏は言います。
-以前、週あたり1〜30だった同社のデプロイ数は、いまや週1,600デプロイにまでなっています。
-また、同社はビジネスアワーにおけるトラフィックの増加に応じ、自社のマーケットプレイスや課金周りのモノリシックだったシステムを従来のEC2ホストからKubernetesに移し、オートスケール機能を活用することと併せてコスト削減を実現できました。
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「計り知れないほどのエンジニアリング文化のシフトでしたが、規模とスピードを考えるとそのメリットは否定できません。」
- AppDirect ソフトウェア開発 ディレクター Pierre-Alexandre Lacerte
-
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AppDirect は2009年以来、クラウドベースの製品やサービス向けのエンドツーエンドのeコマースプラットフォームによって、ComcastやGoDaddyといった組織がデジタルサプライチェーンをシンプルにすることに役立ってきました。
2014年にソフトウェア開発ディレクターのPierre-Alexandre Lacerteが働き始めたとき、AppDirectでは「tomcatベースのインフラにモノリシックなアプリケーションをデプロイしていて、リリースプロセス全体が必要以上に複雑なものとなっていました」と彼は振り返ります。「たくさんのマニュアルステップがありました。1人のエンジニアがある機能を構築し、Pull requestを作成、そしてQAもしくは別のエンジニアの手によってその機能を検証する、といった具合でした。さらにこれがマージされれば、また別の誰かがデプロイ作業の面倒をみることになるでしょう。そのため、提供までのパイプラインにボトルネックがいくつもありました。」
これと同時に、40人のエンジニアリングチームが大きくなっていくにつれ、その成長を後押しし加速する上でも、より良いインフラが必要となってくることに同社は気づいたのです。そのころプラットフォーム チームの一員であったLacerteには、
Node.js に
Spring Boot Javaといった、異なるフレームワークや言語を使いたいといった声が複数のチームから聞こえてくるようになってきました。同社の成長とスピードを両立するには、(チームが自律的に動き、自らがデプロイし、稼働中のサービスに責任を持てるような)よりよいインフラやシステムがこの会社には必要だということに彼はすぐに気づいたのです。
-
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「正しいタイミングで正しい判断ができました。Kubernetesとクラウドネイティブ技術は、いまやデファクトのエコシステムとみなされています。スケールアウトしていく中で直面する新たな難題に取り組むにはどこに注力すべきか、私たちはわかっています。このコミュニティはとても活発で、当社の優秀なチームをすばらしく補完してくれています。」
- AppDirect ソフトウェア開発者 Alexandre Gervais
-
-
-Lacerteは当初から言っていました。「私のアイデアは、チームがサービスをもっと高速にデプロイできる環境を作ろう、というものです。そうすれば彼らもこう言うでしょう『そうだよ、モノリスを建てるなんてもうしたくないしサービスを構築したいんだ』と」(Lacerteは2019年に同社を退社)。
Lacerteのグループは運用チームと連携することで同社の
AWSのインフラにより多くアクセスし、コントロールするようになりました。そして、いくつかのオーケストレーション技術のプロトタイプを作り始めたのです。「当時を振り返ると、Kubernetesはちょっとアンダーグラウンドというか、それほど知られていなかったように思います。」と彼は言います。「しかし、コミュニティやPull requestの数、GitHub上でのスピードなどをよく見てみると勢いが増してきていることがわかりました。他の技術よりも管理がはるかに簡単であることもわかりました。」彼らは、Kubernetes上で
Chef や
Terraform によるプロビジョニングを用いながら最初のいくつかのサービスを開発しました。その後さらにサービスも、自動化されるところも増えました。「韓国、オーストラリア、ドイツ、そしてアメリカ、私たちのクラスターは世界中にあります。」とLacerteは言います。「自動化は私たちにとって極めて重要です。」今彼らは大部分で
Kopsを使っていて、いくつかのクラウドプロバイダーから提供されるマネージドKubernetesサービスも視野に入れていれています。
今もモノリスは存在してはいますが、コミットや機能はどんどん少なくなってきています。あらゆるチームがこの新たなインフラ上でデプロイしていて、それらはサービスとして提供されるのが一般的です。今やAppDirectは本番環境で50以上のマイクロサービス、15のKubernetesクラスターをAWS上や世界中のオンプレミス環境で展開しています。
Kubernetesプラットフォームがデプロイ時間に非常に大きなインパクトを与えたことから、Lacerteの戦略が究極的に機能しました。カスタムメイドで不安定だった、SCPコマンドを用いたシェルスクリプトに対する依存性を弱めることで、新しいバージョンをデプロイする時間は4時間から数分にまで短縮されるようになったのです。こういったことに加え同社は、開発者たちが自らのサービスとして仕立て上げるよう、数多くの努力をしてきました。「新しいサービスを始めるのに、
Jiraのチケットや他のチームとのミーティングはもはや必要ないのです」とLacerteは言います。以前、週あたり1〜30だった同社のデプロイ数は、いまや週1,600デプロイにまでなっています。
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「この新たなインフラがなければ、我々は大幅なスローダウンを強いられていたと思います。」
- AppDirect ソフトウェア開発 ディレクター Pierre-Alexandre Lacerte
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+インパクト
+
+Kubernetesプラットフォームは、エンジニアリングチームのここ数年の10倍成長を後押ししてきました。彼らが継続的に機能追加しているという事実と相まって「この新たなインフラがなければ、我々は大幅なスローダウンを強いられていたと思います」と、Lacerte氏は述べています。Kubernetesとサービス化へ移行していくことは、SCPコマンドを用いた、カスタムメイドで不安定なシェルスクリプトへの依存性を弱め、非常に高速になったことを意味していました。新しいバージョンをデプロイする時間は4時間から数分間に短縮されました。こういったことに加え同社は、開発者たちが自らのサービスとして仕立て上げるよう、数多くの努力をしてきました。「新しいサービスを始めるのにJira のチケットや他のチームとのミーティングはもはや必要ないのです」とLacerte氏は言います。以前、週あたり1〜30だった同社のデプロイ数は、いまや週1,600デプロイにまでなっています。また、同社はビジネスアワーにおけるトラフィックの増加に応じ、自社のマーケットプレイスや課金周りのモノリシックだったシステムを従来のEC2ホストからKubernetesに移し、オートスケール機能を活用することと併せてコスト削減を実現できました。
+
+{{< case-studies/quote author="AppDirect ソフトウェア開発 ディレクター Pierre-Alexandre Lacerte" >}}
+「計り知れないほどのエンジニアリング文化のシフトでしたが、規模とスピードを考えるとそのメリットは否定できません。」
+{{< /case-studies/quote >}}
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+{{< case-studies/lead >}}
+AppDirect は2009年以来、クラウドベースの製品やサービス向けのエンドツーエンドのeコマースプラットフォームによって、ComcastやGoDaddyといった組織がデジタルサプライチェーンをシンプルにすることに役立ってきました。
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+
+2014年にソフトウェア開発ディレクターのPierre-Alexandre Lacerteが働き始めたとき、AppDirectでは「tomcatベースのインフラにモノリシックなアプリケーションをデプロイしていて、リリースプロセス全体が必要以上に複雑なものとなっていました」と彼は振り返ります。「たくさんのマニュアルステップがありました。1人のエンジニアがある機能を構築し、Pull requestを作成、そしてQAもしくは別のエンジニアの手によってその機能を検証する、といった具合でした。さらにこれがマージされれば、また別の誰かがデプロイ作業の面倒をみることになるでしょう。そのため、提供までのパイプラインにボトルネックがいくつもありました。」
+
+これと同時に、40人のエンジニアリングチームが大きくなっていくにつれ、その成長を後押しし加速する上でも、より良いインフラが必要となってくることに同社は気づいたのです。そのころプラットフォーム チームの一員であったLacerteには、Node.js に Spring Boot Javaといった、異なるフレームワークや言語を使いたいといった声が複数のチームから聞こえてくるようになってきました。同社の成長とスピードを両立するには、(チームが自律的に動き、自らがデプロイし、稼働中のサービスに責任を持てるような)よりよいインフラやシステムがこの会社には必要だということに彼はすぐに気づいたのです。
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+{{< case-studies/quote
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+ author="AppDirect ソフトウェア開発者 Alexandre Gervais"
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+「正しいタイミングで正しい判断ができました。Kubernetesとクラウドネイティブ技術は、いまやデファクトのエコシステムとみなされています。スケールアウトしていく中で直面する新たな難題に取り組むにはどこに注力すべきか、私たちはわかっています。このコミュニティはとても活発で、当社の優秀なチームをすばらしく補完してくれています。」
+{{< /case-studies/quote >}}
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+Lacerteは当初から言っていました。「私のアイデアは、チームがサービスをもっと高速にデプロイできる環境を作ろう、というものです。そうすれば彼らもこう言うでしょう『そうだよ、モノリスを建てるなんてもうしたくないしサービスを構築したいんだ』と」(Lacerteは2019年に同社を退社)。
+
+Lacerteのグループは運用チームと連携することで同社の AWSのインフラにより多くアクセスし、コントロールするようになりました。そして、いくつかのオーケストレーション技術のプロトタイプを作り始めたのです。「当時を振り返ると、Kubernetesはちょっとアンダーグラウンドというか、それほど知られていなかったように思います。」と彼は言います。「しかし、コミュニティやPull requestの数、GitHub上でのスピードなどをよく見てみると勢いが増してきていることがわかりました。他の技術よりも管理がはるかに簡単であることもわかりました。」彼らは、Kubernetes上で Chef やTerraform によるプロビジョニングを用いながら最初のいくつかのサービスを開発しました。その後さらにサービスも、自動化されるところも増えました。「韓国、オーストラリア、ドイツ、そしてアメリカ、私たちのクラスターは世界中にあります。」とLacerteは言います。「自動化は私たちにとって極めて重要です。」今彼らは大部分でKopsを使っていて、いくつかのクラウドプロバイダーから提供されるマネージドKubernetesサービスも視野に入れていれています。
+
+今もモノリスは存在してはいますが、コミットや機能はどんどん少なくなってきています。あらゆるチームがこの新たなインフラ上でデプロイしていて、それらはサービスとして提供されるのが一般的です。今やAppDirectは本番環境で50以上のマイクロサービス、15のKubernetesクラスターをAWS上や世界中のオンプレミス環境で展開しています。
+
+Kubernetesプラットフォームがデプロイ時間に非常に大きなインパクトを与えたことから、Lacerteの戦略が究極的に機能しました。カスタムメイドで不安定だった、SCPコマンドを用いたシェルスクリプトに対する依存性を弱めることで、新しいバージョンをデプロイする時間は4時間から数分にまで短縮されるようになったのです。こういったことに加え同社は、開発者たちが自らのサービスとして仕立て上げるよう、数多くの努力をしてきました。「新しいサービスを始めるのに、 Jiraのチケットや他のチームとのミーティングはもはや必要ないのです」とLacerteは言います。以前、週あたり1〜30だった同社のデプロイ数は、いまや週1,600デプロイにまでなっています。
+
+{{< case-studies/quote
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+「この新たなインフラがなければ、我々は大幅なスローダウンを強いられていたと思います。」
+{{< /case-studies/quote >}}
-さらに、Kubernetesプラットフォームは、エンジニアリングチームがこの数年で10倍も拡大したことを後押してきたともいえます。「AppDirectのコアバリューの1つとして掲げている『Ownership』には、モノリシックなコードベースに依存しないでサービス提供ができる、当社の能力が反映されていると思います。」とLacerteとこの取り組みに参加したソフトウェア開発者のAlexandre Gervaisは述べています。「いまや小さなチームでも当社のビジネスドメインモデルの非常に重要な部分を所有(own)しています。彼らは、コードベース全体についての知識は限られていますが、専門領域として切り離された形でチームをオペレーションしているのです。こういったやり方が、複雑性を緩和することに繋がっています。」彼らが継続的に機能追加しているという事実と相まって「この新たなインフラがなければ、我々は大幅なスローダウンを強いられていたと思います。」と、Lacerte氏は述べています。同社はビジネスアワーにおけるトラフィックの増加に応じ、自社のマーケットプレイスや課金周りのモノリシックだったシステムを従来のEC2ホストからKubernetesに移し、オートスケール機能を活用することと併せてコスト削減を実現することもできました
AppDirectのクラウドネイティブなスタックには
gRPC、
Fluentdも含まれていて、そして今このチームは
OpenCensusの立ち上げに取り組んでいるところです。このプラットフォームはすでに
Prometheus で統合させているので、「どこかのチームがなんらかのサービスをデプロイするときには、通知、アラートやコンフィグ情報を受け取ることになります」とLacerteは言います。「たとえば、テスト環境ではSlackでメッセージが受け取れればいいですが、本番環境では
Slack メッセージと併せ呼び出しもしてもらいたいです。なので私たちはPagerDutyとのインテグレーションも行っています。サービスにおけるチームのオーナーシップが増していっているのです。」
+さらに、Kubernetesプラットフォームは、エンジニアリングチームがこの数年で10倍も拡大したことを後押してきたともいえます。「AppDirectのコアバリューの1つとして掲げている『Ownership』には、モノリシックなコードベースに依存しないでサービス提供ができる、当社の能力が反映されていると思います。」とLacerteとこの取り組みに参加したソフトウェア開発者のAlexandre Gervaisは述べています。「いまや小さなチームでも当社のビジネスドメインモデルの非常に重要な部分を所有(own)しています。彼らは、コードベース全体についての知識は限られていますが、専門領域として切り離された形でチームをオペレーションしているのです。こういったやり方が、複雑性を緩和することに繋がっています。」彼らが継続的に機能追加しているという事実と相まって「この新たなインフラがなければ、我々は大幅なスローダウンを強いられていたと思います。」と、Lacerte氏は述べています。同社はビジネスアワーにおけるトラフィックの増加に応じ、自社のマーケットプレイスや課金周りのモノリシックだったシステムを従来のEC2ホストからKubernetesに移し、オートスケール機能を活用することと併せてコスト削減を実現することもできました
-
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「私たちは、『ブランチにコードをプッシュする』だけのカルチャーから、コードベースを越えた、刺激的な新しい責務に移行しました。機能や設定のデプロイ、アプリケーションとビジネスメトリクスのモニタリング、そして機能停止が起きた場合の電話サポートなどがそれにあたります。それは計り知れないほどのエンジニアリング文化のシフトでしたが、規模とスピードを考えるとそのメリットは否定できません。」
- AppDirect ソフトウェア開発 ディレクター Pierre-Alexandre Lacerte
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+AppDirectのクラウドネイティブなスタックにはgRPC、Fluentdも含まれていて、そして今このチームはOpenCensusの立ち上げに取り組んでいるところです。このプラットフォームはすでにPrometheus で統合させているので、「どこかのチームがなんらかのサービスをデプロイするときには、通知、アラートやコンフィグ情報を受け取ることになります」とLacerteは言います。「たとえば、テスト環境ではSlackでメッセージが受け取れればいいですが、本番環境ではSlack メッセージと併せ呼び出しもしてもらいたいです。なので私たちはPagerDutyとのインテグレーションも行っています。サービスにおけるチームのオーナーシップが増していっているのです。」
-もちろんそれは、より多くの責任も意味しています。「私たちはエンジニアに視野を広げるように依頼しました」とGervaisは言います。「私たちは、『ブランチにコードをプッシュする』だけのカルチャーから、コードベースを越えた、刺激的な新しい責務へ移行しました。機能やコンフィグのデプロイ、アプリケーションとビジネスメトリクスのモニタリング、そして機能停止が起きた場合の電話サポートなどがそれにあたります。「それは計り知れないほどのエンジニアリング文化のシフトでしたが、規模とスピードを考えるとそのメリットは否定できません。」
エンジニアリングのレベルが上がり続けるにつれて、プラットフォームチームは新たな課題を抱えることになります。Kubernetesプラットフォームが誰からでもアクセス可能で簡単に利用できる、それを確実にしていくことが求められるのです。「チームにより多くの人を追加したとき、彼らが効率的で生産的であり、プラットフォームの強化の仕方を知っていることを確実にするにはどうすればいいでしょうか?」とLacerteは問います。そのために、私たちにはエバンジェリストがいて、ドキュメントを用意して、いくつかのプロジェクトの事例を紹介できるようにしているのです。なので実際にデモをして、AMA(Ask Me Anything: 何でも聞いてほしい)セッションを設けるのです。私たちはたくさんの人からの関心を得るためにさまざまな戦略を試みています。」
Kubernetesの3年半もの旅を振り返り、GervaisはAppDirectが「正しいタイミングで正しい判断ができた」と感じています。「Kubernetesとクラウドネイティブ技術は、いまやデファクトのエコシステムとみなされています。スケールアウトしていく中で直面する新たな難題に取り組むにはどこに注力すべきか、私たちはわかっています。このコミュニティはとても活発で、当社の優秀なチームをすばらしく補完してくれています。前進していくために私たちが注力すべきなのは、エコシステムから恩恵を受けながら、日々のオペレーションにビジネス的な付加価値を提供していくことでしょう。」
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+{{< case-studies/quote author="AppDirect ソフトウェア開発 ディレクター Pierre-Alexandre Lacerte" >}}
+「私たちは、『ブランチにコードをプッシュする』だけのカルチャーから、コードベースを越えた、刺激的な新しい責務に移行しました。機能や設定のデプロイ、アプリケーションとビジネスメトリクスのモニタリング、そして機能停止が起きた場合の電話サポートなどがそれにあたります。それは計り知れないほどのエンジニアリング文化のシフトでしたが、規模とスピードを考えるとそのメリットは否定できません。」
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+もちろんそれは、より多くの責任も意味しています。「私たちはエンジニアに視野を広げるように依頼しました」とGervaisは言います。「私たちは、『ブランチにコードをプッシュする』だけのカルチャーから、コードベースを越えた、刺激的な新しい責務へ移行しました。機能やコンフィグのデプロイ、アプリケーションとビジネスメトリクスのモニタリング、そして機能停止が起きた場合の電話サポートなどがそれにあたります。「それは計り知れないほどのエンジニアリング文化のシフトでしたが、規模とスピードを考えるとそのメリットは否定できません。」
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+エンジニアリングのレベルが上がり続けるにつれて、プラットフォームチームは新たな課題を抱えることになります。Kubernetesプラットフォームが誰からでもアクセス可能で簡単に利用できる、それを確実にしていくことが求められるのです。「チームにより多くの人を追加したとき、彼らが効率的で生産的であり、プラットフォームの強化の仕方を知っていることを確実にするにはどうすればいいでしょうか?」とLacerteは問います。そのために、私たちにはエバンジェリストがいて、ドキュメントを用意して、いくつかのプロジェクトの事例を紹介できるようにしているのです。なので実際にデモをして、AMA(Ask Me Anything: 何でも聞いてほしい)セッションを設けるのです。私たちはたくさんの人からの関心を得るためにさまざまな戦略を試みています。」
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+Kubernetesの3年半もの旅を振り返り、GervaisはAppDirectが「正しいタイミングで正しい判断ができた」と感じています。「Kubernetesとクラウドネイティブ技術は、いまやデファクトのエコシステムとみなされています。スケールアウトしていく中で直面する新たな難題に取り組むにはどこに注力すべきか、私たちはわかっています。このコミュニティはとても活発で、当社の優秀なチームをすばらしく補完してくれています。前進していくために私たちが注力すべきなのは、エコシステムから恩恵を受けながら、日々のオペレーションにビジネス的な付加価値を提供していくことでしょう。」
diff --git a/content/ja/case-studies/chinaunicom/index.html b/content/ja/case-studies/chinaunicom/index.html
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---
-title: China Unicom Case Study
-
+title: China Unicom ケーススタディ
linkTitle: chinaunicom
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-quote: >
- Kubernetesが私たちのクラウドインフラの経験値を上げてくれました。今のところ、これに代わる技術はありません。
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+
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+title_prefix: "ケーススタディ:"
+subheading: >
+ Kubernetesが私たちのクラウドインフラの経験値を上げてくれました。今のところ、これに代わる技術はありません。
+case_study_details:
+ - 企業名: China Unicom
+ - 所在地: 中国、北京
+ - 業界: テレコム
---
-
-
ケーススタディ:
China Unicom社:KubernetesによるITコスト削減と効率性向上をいかにして実現したか
+
課題
-
+
China Unicomは、中国でトップ3の通信事業者の1つであり、その3億人のユーザーにサービスを提供するために、2016年以来 VMWare、OpenStackのインフラやDockerによるコンテナ化を用い数千のサーバーのデータセンターを複数運用しています。残念なことに、「リソース使用率は相対的に低かった」と、プラットフォーム技術のR&D部門のグループリーダーであるChengyu Zhangは語っています。「そして、私たちには何百ものアプリケーションに収容できるクラウドプラットフォームがありませんでした。」以前は完全な国有企業だったChina Unicomは、近年BAT(Baidu、Alibaba、Tencent)およびJD.comからの民間投資を受け、いまや商用製品ではなくオープンソース技術を活用した社内開発にも注力しています。そこで、ZhangのChina Unicomの研究開発チームは、クラウドインフラ用のオープンソースオーケストレーションツールを探索し始めたのです。
-
+ソリューション
-
- 企業名 China Unicom 所在地 中国、北京 業界 テレコム
-
+急成長し、オープンソースコミュニティも成熟しているKubernetesはChina Unicomにとって自然な選択となりました。同社のKubernetes対応クラウドプラットフォームでは、現状の50のマイクロサービスに加え、これから新たに開発されるすべてをここでホストしていくそうです。「Kubernetesが私たちのクラウドインフラの経験値を上げてくれました」とZhangはいいます。「今のところ、これに代わる技術はありません。」また、China Unicomはそのマイクロサービスフレームワークのために、Istio、 Envoy、 CoreDNS、そしてFluentdも活用しています。
-
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課題
- China Unicomは、中国でトップ3の通信事業者の1つであり、その3億人のユーザーにサービスを提供するために、2016年以来
VMWare、
OpenStackのインフラや
Dockerによるコンテナ化を用い数千のサーバーのデータセンターを複数運用しています。残念なことに、「リソース使用率は相対的に低かった」と、プラットフォーム技術のR&D部門のグループリーダーであるChengyu Zhangは語っています。「そして、私たちには何百ものアプリケーションに収容できるクラウドプラットフォームがありませんでした。」以前は完全な国有企業だったChina Unicomは、近年BAT(Baidu、Alibaba、Tencent)およびJD.comからの民間投資を受け、いまや商用製品ではなくオープンソース技術を活用した社内開発にも注力しています。そこで、ZhangのChina Unicomの研究開発チームは、クラウドインフラ用のオープンソースオーケストレーションツールを探索し始めたのです。
-
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ソリューション
- 急成長し、オープンソースコミュニティも成熟しているKubernetesはChina Unicomにとって自然な選択となりました。同社のKubernetes対応クラウドプラットフォームでは、現状の50のマイクロサービスに加え、これから新たに開発されるすべてをここでホストしていくそうです。「Kubernetesが私たちのクラウドインフラの経験値を上げてくれました」とZhangはいいます。「今のところ、これに代わる技術はありません。」また、China Unicomはそのマイクロサービスフレームワークのために、
Istio、
Envoy、
CoreDNS、そして
Fluentdも活用しています。
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インパクト
- KubernetesはChina Unicomの運用と開発、両方について効率を高めてくれました。
-リソース使用率は20〜50%上がり、ITインフラのコストも削減され、数時間かかっていたデプロイ時間は5〜10分にまで短縮されました。「こうすることができたのはおもに自己修復機能(self-healing)とスケーラビリティによるもので、これらによって私たちの運用や保守の効率を向上させることができるのです」とZhangは言います。「たとえば、私たちのシステムは今たった5人で保守されているのです。これほどの短期間でここまでのスケーラビリティを達成できるとは思いもよりませんでした。
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+
KubernetesはChina Unicomの運用と開発、両方について効率を高めてくれました。リソース使用率は20〜50%上がり、ITインフラのコストも削減され、数時間かかっていたデプロイ時間は5〜10分にまで短縮されました。「こうすることができたのはおもに自己修復機能(self-healing)とスケーラビリティによるもので、これらによって私たちの運用や保守の効率を向上させることができるのです」とZhangは言います。「たとえば、私たちのシステムは今たった5人で保守されているのです。これほどの短期間でここまでのスケーラビリティを達成できるとは思いもよりませんでした。
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- 「Kubernetesが私達のクラウドインフラの経験値を上げてくれました。今のところ、これに代わる技術はありません。」
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- Chengyu Zhang、 China Unicom プラットフォーム技術R&D グループリーダー
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China Unicomは、3億人を超えるユーザーを抱える、中国国内でトップ3の通信事業者の1つです。
+{{< case-studies/quote author="Chengyu Zhang、China Unicom プラットフォーム技術R&D グループリーダー" >}}
+「Kubernetesが私達のクラウドインフラの経験値を上げてくれました。今のところ、これに代わる技術はありません。」
+{{< /case-studies/quote >}}
- その舞台裏で、同社は2016年以来、Dockerコンテナ、VMware、OpenStackインフラなどを用いて、数千のサーバーを持つデータセンターを複数運用しています。残念ながら、「リソース利用率は相対的に低かった」と、プラットフォーム技術のR&D部門のグループリーダーであるChengyu Zhangは語っています。「そして、私たちには何百ものアプリケーションを収容できるクラウドプラットフォームがありませんでした。」
-
- そこで新しい技術、研究開発(R&D)、およびプラットフォームの責務を担うZhangのチームは、IT管理におけるソリューションの探索を始めました。以前は完全な国営企業だったChina Unicomは、近年BAT(Baidu、Alibaba、Tencent)およびJD.comからの民間投資を受け、今は商用製品ではなくオープンソース技術を活用した社内開発に注力するようになりました。こういったこともあり、Zhangのチームはクラウドインフラのオープンソースオーケストレーションツールを探し始めたのです。
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- 「これほどの短期間でここまでのスケーラビリティを達成できるとは思いもよりませんでした。」
- Chengyu Zhang、 China Unicom プラットフォーム技術R&D グループリーダー
+{{< case-studies/lead >}}
+China Unicomは、3億人を超えるユーザーを抱える、中国国内でトップ3の通信事業者の1つです。
+{{< /case-studies/lead >}}
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- China Unicomはすでにコアとなる事業運用システムにMesosを活用していましたが、チームにとっては新しいクラウドプラットフォームにはKubernetesの選択が自然だろうと感じられたのです。「大きな理由は、Kubernetesには成熟したコミュニティがある、ということでした」とZhangは言います。「さらにKubernetesは非常に早いペースで成長していることもあり、さまざまな人のベストプラクティスから多くを学ぶことができるのです。」 またChina UnicomはマイクロサービスフレームワークのためにIstio、Envoy、CoreDNS、およびFluentdも使用しています。
+
その舞台裏で、同社は2016年以来、Dockerコンテナ、VMware、OpenStackインフラなどを用いて、数千のサーバーを持つデータセンターを複数運用しています。残念ながら、「リソース利用率は相対的に低かった」と、プラットフォーム技術のR&D部門のグループリーダーであるChengyu Zhangは語っています。「そして、私たちには何百ものアプリケーションを収容できるクラウドプラットフォームがありませんでした。」
- 同社のKubernetes対応クラウドプラットフォームでは、現状の50のマイクロサービスに加え、これから新たに開発されるすべてをここでホストしていくそうです。China Unicomの開発者たちは自身の手による開発を省き、APIを介すことで簡単に技術が利用できるようになりました。このクラウドプラットフォームは、同社データセンタのPaaSプラットフォームに繋がった20〜30のサービスを提供することに加え、中国国内の31省にわたる拠点の社内ユーザーたちが行うビッグデータ分析などもサポートしています。
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そこで新しい技術、研究開発(R&D)、およびプラットフォームの責務を担うZhangのチームは、IT管理におけるソリューションの探索を始めました。以前は完全な国営企業だったChina Unicomは、近年BAT(Baidu、Alibaba、Tencent)およびJD.comからの民間投資を受け、今は商用製品ではなくオープンソース技術を活用した社内開発に注力するようになりました。こういったこともあり、Zhangのチームはクラウドインフラのオープンソースオーケストレーションツールを探し始めたのです。
- 「Kubernetesが私達のクラウドインフラの経験値を上げてくれました。」とZhangはいいます。「今のところ、これに代わる技術はありません。」
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+ author="Chengyu Zhang、 China Unicom プラットフォーム技術R&D グループリーダー"
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+「これほどの短期間でここまでのスケーラビリティを達成できるとは思いもよりませんでした。」
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- 「この技術は比較的複雑ですが、開発者が慣れれば、恩恵をすべて享受できるのではないかと思います。」
- Jie Jia、China Unicom プラットフォーム技術 R&D
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+China Unicomはすでにコアとなる事業運用システムにMesosを活用していましたが、チームにとっては新しいクラウドプラットフォームにはKubernetesの選択が自然だろうと感じられたのです。「大きな理由は、Kubernetesには成熟したコミュニティがある、ということでした」とZhangは言います。「さらにKubernetesは非常に早いペースで成長していることもあり、さまざまな人のベストプラクティスから多くを学ぶことができるのです。」 またChina UnicomはマイクロサービスフレームワークのためにIstio、Envoy、CoreDNS、およびFluentdも使用しています。
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- 事実として、KubernetesはChina Unicomの運用と開発、両方について効率を高めてくれました。リソース使用率は20〜50%上がり、ITインフラのコストも削減され、数時間かかっていたデプロイ時間は5〜10分にまで短縮されました。「こうすることができたのはおもに自己修復機能(self-healing)とスケーラビリティによるもので、これらによって私たちの運用や保守の効率を向上させることができるのです」とZhangは言います。「たとえば、私たちのシステムは今たったの5人で保守されているのです。」
- China UnicomにおけるKubernetesでの成功体験から、Zhangと彼のチームはコミュニティに積極的に貢献するようになりました。それは、Meetupやカンファレンスに参加したり、同じ道のりを歩むことを検討している他の企業にアドバイスを提供したりすることから始まりました。「とくに、トラディショナルなクラウドコンピューティング システムを保有してきた企業には、クラウドネイティブコンピューティングのコミュニティに参加することを本当にお勧めします」とZhangは言います。
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+同社のKubernetes対応クラウドプラットフォームでは、現状の50のマイクロサービスに加え、これから新たに開発されるすべてをここでホストしていくそうです。China Unicomの開発者たちは自身の手による開発を省き、APIを介すことで簡単に技術が利用できるようになりました。このクラウドプラットフォームは、同社データセンタのPaaSプラットフォームに繋がった20〜30のサービスを提供することに加え、中国国内の31省にわたる拠点の社内ユーザーたちが行うビッグデータ分析などもサポートしています。
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-「企業はRancherのような事業者が提供するマネージドサービスを活用することができます。こうした技術はすでにカスタマイズされて提供されるので、簡単に利用することができるでしょう。」
- Jie Jia、China Unicom プラットフォーム技術 R&D
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+「Kubernetesが私達のクラウドインフラの経験値を上げてくれました。」とZhangはいいます。「今のところ、これに代わる技術はありません。」
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- プラットフォーム技術 R&D チームの一員であるJie Jiaは、「この技術は比較的複雑ですが、開発者が慣れれば、恩恵をすべて享受できるのではないかと思います」と付け加えています。一方でZhangは、仮想マシンベースのクラウドでの経験から見ると、「Kubernetesとこれらのクラウドネイティブ技術は比較的シンプルなのではないか」と指摘しています。
- 「企業は
Rancher のような事業者が提供するマネージドサービスを活用することができます。こうした技術はカスタマイズされて提供されるので、簡単に利用することができるでしょう。」
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+ author="Jie Jia、China Unicom プラットフォーム技術 R&D"
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+「この技術は比較的複雑ですが、開発者が慣れれば、恩恵をすべて享受できるのではないかと思います。」
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- 今後China Unicomはビッグデータと機械学習に重点を置いて、Kubernetes上でより多くのアプリケーションを開発することを計画しています。彼らのチームは築き上げたクラウドプラットフォームを継続的に最適化しており、CNCFの
認定Kubernetesコンフォーマンスプログラム(Certified Kubernetes Conformance Program)に参加するべく、そのための適合テスト(Conformance test)への合格を目指しています。また彼らは、どこかのタイミングでコミュニティにコードをコントリビューションすることも目指しています。
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事実として、KubernetesはChina Unicomの運用と開発、両方について効率を高めてくれました。リソース使用率は20〜50%上がり、ITインフラのコストも削減され、数時間かかっていたデプロイ時間は5〜10分にまで短縮されました。「こうすることができたのはおもに自己修復機能(self-healing)とスケーラビリティによるもので、これらによって私たちの運用や保守の効率を向上させることができるのです」とZhangは言います。「たとえば、私たちのシステムは今たったの5人で保守されているのです。」
- それが意欲的な発言と聞こえるのは、彼らがKubernetesを採用することで得た結果が彼らの期待していた最大値をも超えていたからでしょう。Zhangは次のように言います。「これほどの短期間でここまでのスケーラビリティを達成できるとは思いもよりませんでした。」
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China UnicomにおけるKubernetesでの成功体験から、Zhangと彼のチームはコミュニティに積極的に貢献するようになりました。それは、Meetupやカンファレンスに参加したり、同じ道のりを歩むことを検討している他の企業にアドバイスを提供したりすることから始まりました。「とくに、トラディショナルなクラウドコンピューティング システムを保有してきた企業には、クラウドネイティブコンピューティングのコミュニティに参加することを本当にお勧めします」とZhangは言います。
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